
BIRDS BY TOIKKA
CRAKE

イッタラのメールオーダーのみで
販売されたバード
緑の頭部が印象的で綺麗なフィリグリーのボディ
ブラックとホワイトの
細く綺麗なラインが螺旋状にまとっているデザイン


2022年のアニュアルバード
Crake copper
にも同じ名がついているように
似た雰囲気を持つバードが最近アニュアルバードとして販売されている
今、旧バード本を眺めながら
記事を書いているのだが
一つ上に記載されているSPOV
次の次のページのRINGED PLOVERなど
ブラックとホワイトの螺旋模様のバードが同時期に販売されており
当時、シンプルな色味で繊細な模様がツボだったのかな?と想像が膨らむ

サインはサンドブラスト
ステッカーは旧型
初期の頃に造られたものだとわかる一品

頭部がちょっと斜め気味なのもいいポイント
バードによって頭の角度が違うのはお馴染みのことなのだが
作る側の視点に立ってみると
決定することがとても難しいことだな。と思う
斜め気味のバードは表情を感じやすいのが可愛い

ボディの繊細なラインはさることながら
グリーンの頭部もポイント
エメラルドのような鮮やかなグリーン
キウイフルーツのような涼しげな夏らしいグリーン

さてボディのラインに目を向ける
何度もいうフィリグリー製法
木の型に細いガラスを仕込み
内部から膨らますことで綺麗なラインを描く製法
主にカイフランクさんの方がよく使っていた技法であり
そういう説明の方が多いのだが
となれば
トイッカさん側で言われているフィリグリーとは大まかな部分は一緒であるが
製造工程の部分では違いが出てきそうな部分
フィリグリーというと線状細工という意味でもあり
このような細いラインの入った加工のものを意味するのだと思う

ブラック、ホワイトと均一な幅、太さ
当たり前のように感じるが
とても細かな仕事をしてくださっている
尾の方に向かって引っ張られ、Vのようになっているライン
ラインが伸びているところを見ると
工程の順序がわかるのが面白い

透過させてもラインが放射のようにしっかりと広がる
透明のボディにくっきりとしたラインは
以前紹介したフィスカリーナのようなしっかりした影を思い出す

こまかな細工を見ると
手間や作り手の気持ちなど内面の部分に目がいってしまう
そんな職人技術が入ったバード
フィリグリーに触れながら
作り手の気持ちに寄り添えることも
CRAKEのいい魅力のひとつ

BIRDS BY TOIKKA
CRAKE